高等学校学習指導要領案・普通教科「情報」を読む

言い忘れてしまいましたが、「新旧対応表」は何を「新」とし「旧」としているかがわかるので、とても便利ですね。

普通教科の情報では、「第2款 第1 社会と情報」の「旧」は、「第2款 第3 情報C」であり、「第2款 第2 情報の科学」の「旧」は、「第2款 第2 情報B」です。そして、「情報A」に対応するものは、新しい学習指導要領においては、存在せず。

とはいえ学習活動においてコンピュータを使ったり調べ物をしたり発表をしたり、ということは新しい学習指導要領にもきちんと含まれているので、情報活用の実践力については教科指導を行う中で必要に応じて指導するし、他教科の学習活動においても教科の特性に応じて情報を主体的に活用するよう指導があるのだよね、ということと解釈しています。教科としては消滅するけれども、やらなくていいというわけではない。ふむふむ。

あとは、情報モラルが両方の科目の指導内容に入ってきました。「社会と情報」では法的側面からみた倫理、「情報の科学」では技術を活用する上での倫理観を涵養する、そんなアプローチ。

あ、「情報通信ネットワーク」が「情報の科学」にも入っている。

問題解決は「情報の科学」には堂々と入っているけれども、「社会と情報」には申し訳程度で一番最後にちょこっと書いてある。書いてないよりはましだけど、情報の教科書にきちんとまとめられていれば、情報の授業ではもちろん、他教科の授業で「問題解決」を参考にしたいときなど役に立つのではないかなぁ。

ということで、情報活用の実践力と情報モラルと情報通信ネットワークと問題解決は、両方の教科で扱うよ、ということですね。あと「内容の取り扱い」まで含めて読むと、「標本化や量子化」といったディジタル化に関することも共通で扱うことになるのでしょう。特に情報活用の実践力に関しては他教科での学習活動においても必要になりますのでしっかり取り組まないと、ですね。

あと注目は「深入りしないよう」といった文言がなくなったところ。これにより、気にすることなく発展的な内容に取り組むこともできるようになりますね。何で教える内容をあえて制限しなければならないのだろう、変だなぁと思っていただけに、この改定は当然とはいえ必要なことだと思っています。

第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱いを見ると、

1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。

(1)中学校における情報教育の成果を踏まえ,情報科での学習が他の各教科・科目等の学習に役立つよう,他の各教科・科目等との連携を図ること。

これは、現行とほぼ同じですねー。情報活用の実践力はすべての教科で、モラルは倫理、2進法は数学、メディアは地歴など、いろいろ出てきますね。「情報」をキーワードに各教科を横断しましょー。

(2)各科目の目標及び内容等に即して,コンピュータや情報通信ネットワークなどを活用した実習を積極的に取り入れること。

2分の1以上だとかそういう縛りがなくなりましたね。でも、実習は得るものが大きいので個人的にはどんどんやりたいなぁ、と思います。

(3)各科目は,原則として,同一年次で履修させること。

まぁ原則なので例外はあるね、ということですね。でも、カリキュラムの調整弁として分割にさせられるとかは勘弁です。私はそれで560人受け持つことになって体調崩しましたし、とある学校では1年と3年の分割とか調整弁の見本のようなカリキュラムになっています。一方で、保健は高校1年生と2年生とで分割履修することが原則になっています。これも意図があってのことでしょうが、意図は「解説編」を見ないと分かりません。学校で見せてもらおうかなー。この部分は情報科の位置付けが見えてくるところなので、このようにするた理由は「解説編」で是非知りたいところ。

(5)公民科及び数学科などとの関連を図るとともに,教科の目標に即した調和のとれた指導が行われるよう留意すること。

関連分野はとっても広いですが、こうやって書かれることによって誰もが意識することになるのはとってもいいことだと思います。

2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。

(1)各科目の指導においては,内容の全体を通じて知的財産や個人情報の保護などの情報モラルの育成を図ること。

情報モラルは単元として扱うよりも折にふれて指導した方がよい、ということですね。確かにそれはそうですね。

(3)授業で扱う具体例などについては,情報技術の進展に対応して適宜見直しを図ること。

常に勉強して、もっている情報にアップデートをかけていかないとダメよ、という意味ではとっても大事な一言ですね。

  1. 自分も500人超の答案採点で大変な思いをしました。自分より多くの生徒を担当した教員がいた事に驚きました。健康第一で仕事をしたいものです。

  2. TASAKI より:

    情報数学教師Kさん、コメントありがとうございます。本校は学年あたりの人数が7クラス280人ですので、分割になると苦しいです。それで担任を受け持った年に体調を崩してしまいました。しかし手を抜いてそのまま乗りきってしまうより手を抜かずに倒れてしまったほうが、私にとっては納得がいくことです。とはいえ、家族のことを考えると健康第一とはその通りと思います。幸いにして現在は分割履修から同一学年履修となったので、受け持ちつ人数は総合等含め300人台で推移して楽になっております。やはり「健康第一」は大切です。

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