そして「学び」もデザインされた
生徒が主体的に学ぶ、とはどのようなことを言うのだろうか。
高等学校「情報」では、生徒が主体的に授業に参加できるように授業が設計されることが望ましいのですが、私自身まだまだこのあたりはチャレンジしている最中というほかありません。
このあたりで困難を感じるのは、主体性をもつのは生徒自身なので、主体的に動こうとして苦労するのも生徒だということ。だからといって教員が指示を出しすぎると、教員が生徒をコントロールすることになって、本来の目的を損ねてしまう。うーん、難しい。しかし、経験を積み重ねて経験則を作っていくしかない。
経験則。
でもそれって、教員それぞれで言うことが違うでしょう。聞いても、なかなか理解できないっすよ。
教員が身につける経験則は、教授方法であったり、評価方法であったりでしょうか。これがそれぞれの教員独自の言葉でわーわー語られるものであれば、極端な話「口伝」でもって伝承されるしか無いでしょう。しかし、経験則を「パターン」という単位にまとめてしまって、パターンを実践するためのアイデアが言語で記述されていれば、誰でも読んで具体的な行動案を考え実践に移すことができます。このような知の記述・共有方法を「パターンランゲージ」というのだそうです。
この、パターンランゲージの考え方に基づいて、学生の学びを支援するための資料を慶應SFCがまとめて公表したのだそうです。題して、「学習パターン」。どこで知ったかというと、@ITの記事で知りました。
生徒が主体的に学習に取り組むための方法が、確かにパターンになっています。記述するフォーマットも形式化されているので、読み方を理解すれば事典のように使うことができます。単にパターン化されているだけではなく、関連しているパターンがリンクでつながってネットワーク化されています。
最近は「東大合格生のノートは必ず美しい」という本など、「学び」のノウハウが提供されて大いに話題を呼んでいますけれども、慶應SFCの「学習パターン」はそれを読んだ学生が自分の学習活動をデザインできるように記述されています。
これを生徒に読ませたいと思いますが、注意すべきことがひとつ、あります。
慶應SFCの授業は、学生にアウトプットを求める課題解決型のものが多いのだそうです。そんな慶應SFCでの学びをデザインすることを支援するための「学習パターン」なのだそうです。
だから、読ませる教員は、学習デザインで獲得した知を実践できるような授業を設計しないとなりません。そういう意味では、これからの授業を考える指針にもなるかもしれませんね。
ちょっと自分の「授業パターン」を考えるきっかけになるか、まずは自分で読んでみたいと思います。