なんで「同一学年」なんだろう?
教科「情報」の履修年次について本ブログにコメントやトラックバックをいただいたので、これを機会にちょっと気になっていたことを調べてみました。
そもそも科目の履修について分割か同一年次かについてわざわざ指示している普通教科は少なく、見た限りでは保健体育と家庭そして情報でしょうか。
「体育」は3年間にわたって均等の単位を配分しての履修、「保健」は入学初年次とその次の年次での分割履修が原則、としています。家庭は、「家庭基礎」が原則同一学年での履修、「家庭総合」と「生活デザイン」は、分割にするのであれば連続している2か年での履修にすることを原則としています。そのなかで、2単位モノの分割を認めているものは、「保健」のみで、むしろ原則からすると分割しなければならないというものです。
現行の学習指導要領(や次期学習指導要領案)を見ると、「保健」においては、
「保健」は,原則として入学年次及びその次の年次の2か年にわたり履修させるものとする。
と書いてあります。その意図について、現行の指導要領解説(大修館書店サイトに掲載されていたもの)をみると、次のように書いてありました。
「保健」については,新たに小学校第3,4学年に保健領域が設定されたことにより,小学校第3学年から中学校第3学年まで毎学年学習することとなっている。高等学校では,これに継続して学習させることによって,学習の効果を上げることをねらったものである。
なお,「入学年次及びその次の年次の2か年にわたり履修する」こととしたのは,高等学校においてもできるだけ長い期間継続して学習し,健康や安全についての興味・関心や意欲を持続させ,生涯にわたって健康で安全な生活を送るための基礎となるよう配慮したものである。
なるほど、と思う。「保健」として何を生徒に学ばせるのか、伝えたいのか、身につけてほしいのかという観点に沿って、継続的に指導する意義が述べられている。学習指導要領の上では小学校3年から高校2年までの9年間、児童生徒は保健領域を学ぶことになっている。それが、「生涯にわたって健康で安全な生活を送るための基礎」になっていくのだ、としている。高校1年と3年でいいじゃんか、とか高校2年と3年でいいじゃんか、ということではない。9年間の一貫教育としてとらえての高校1年と2年なんですね。
家庭科の解説は学校で見せてもらおうかしら。家庭基礎が同一学年での履修が原則になっている理由はどのようなものなのか、気になりますね。
そして次期学習指導要領案では、普通教科「情報」も同一学年で履修させることを原則としています。なんであえてこの一文を新たに作ったのか。教科「情報」をどのように扱ってほしいのかがわかるような解説が文部科学省側からあることを期待しています。