教育実習が終了し
金曜日で教育実習が終了しました.ひとまず,本校においでになった実習生の皆様,お疲れ様でした.にぎやかだった日々もおわり,また元の日常へと戻ります.
教科「情報」の教育実習は,なんとも微妙です.
情報の免許だけで受けられる教員採用が,皆無.というか,非常勤の募集しか見たことがありません.
したがって,実習生に「私は真剣に教員を目指しています!」と言われても,助言に困ります.「おお,頑張れよ!」と言うだけの採用がなされていればいいですが,そう言えるだけの採用が実際問題ありません.反対に,「教員になる気はありませんが,免許だけ欲しいのです」と言われたら,教員採用の件で苦悩しなくて済む一方で「教科「情報」担当教員の後進を育てよう」という意味での実習は成立しません.
前者の学生さんには,「例えば東京では,数学や理科の免許が,神奈川や埼玉でも他教科の教員免許が無ければ採用試験を受ける資格さえないのだよ,しかも今だったら数学等他教科の採用試験のほうが可能性が・・・)と,現状をそのまま言うか,または「情報教育がすべての教科でなされるようになったら,他教科で採用されたときにもこの実習は意味があるんじゃないかな」などと言うことでしょう.後者の学生さんには,「教員というお仕事や,教科「情報」について周りの人より理解している”世の中の方”になっていただければ十分です」と言うことでしょう.
でも,それでいいのかなぁ,とも思います.そこで,ちょっと考えなおしてみます.
幸いにして,今の教員免許関係の制度では,ひとつの教員免許を取得すれば,それを基礎にして他教科の免許取得のために必要な単位を24単位追加すれば,他教科の教員免許を取得することができます.私もはじめは工業の免許でした.経営工学出身なので,電気回路も機械も分からないで免許を取りました.でも,そんな人が工業高校の教員にはなれません.第一,採用試験の問題すら解けない.じゃあ,電気回路を勉強するのか,機械のことを勉強するのか,悩んだ時に情報の教職課程が出身大学にできました.そして,情報の免許を取得し,数学の免許を取得しました.回り道でしたが,「どうせ無駄だから」とか言って工業の免許を取っていなかったら,何も始まっていませんでした.
ですから,何がともあれ実習生氏のキャリアに「教員」が何らかのタイミングで現実的なものとなった時に「あのとき適当に実習をされちゃったんだよな」と思われないような実習をしなければ.そうだよ,将来何が起こるかなんて誰にも分からないのだし.そう思いながら今年は教育実習をしました.指導法にしても指導案づくりにしても.そして,実習生氏も思い出作りと割り切らずに,私を含めさまざまな教員の助言もしっかり聞きつつ真面目に取り組んでいました.おそらく教員その他どのようなキャリアをとっても,無駄にならない実習になったことでしょう.
これでいいんです.うむ.