高等学校学習指導要領案
選挙が始まったらますます遅れるかも、とやきもきしていた高等学校の学習指導要領ですが、昨日出たようですね。NHKのニュースでは、英語の授業が変わるという内容で早速報道していました。
私は遅ればせながら今文部科学省のサイトなどを見ております。まだ「案」の段階なので、意見があればパブリックコメントに書き込むことができます。
さて、「概要」のファイルからざっと見て教科「情報」や私が気になった点を拾ってみます。
教科「情報」においては、平成25年度から学年進行で新しい学習指導要領に基づいて授業を行うことになるようですね。現在の小学校5年生の代からのカリキュラム、ということですので、こちらとしてはこの5年くらいでちゃんと指導できるようになっておけば問題なし。あと5年というと、私も(続けて指導していれば)10年やってることになるので、勉強を止めなければ大丈夫なんじゃないかな、と思っとりますです。勉強を止めなければ、ですよ。「もうこれでいいもんね」とか言って勉強しなかったら、駄目だと思います。
さてさて、科目のラインナップは下記のようになっています。
- 普通教科「情報」
- 社会と情報
- 情報の科学
- 専門教科「情報」
- 情報産業と社会
- 課題研究
- 情報の表現と管理
- 情報と問題解決
- 情報テクノロジー
- アルゴリズムとプログラム
- ネットワークシステム
- データベース
- 情報システム実習
- 情報メディア
- 情報デザイン
- 表現メディアの編集と表現
- 情報コンテンツ実習
ほうほう。これは、今までいろいろと言われていた通り出てきた、ということですね。
続いて、高等学校学習指導要領改訂案本文に目を通してみます。
総合的な学習の時間については、
特に必要がある場合には,その単位数を2単位とすることができる。
ということや、
総合的な学習の時間における学習活動により,特別活動の学校行事に掲げる各行事の実施と同様の成果が期待できる場合においては,総合的な学習の時間における学習活動をもって相当する特別活動の学校行事に掲げる各行事の実施に替えることができる。
と書いてありますね。でも、総合的な学習の時間が目標とするところはあくまでも
横断的・総合的な学習や探究的な学習を通して,自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,よりよく問題を解決する資質や能力を育成するとともに,学び方やものの考え方を身に付け,問題の解決や探究活動に主体的,創造的,協同的に取り組む態度を育て,自己の在り方生き方を考えることができるようにする。
ということですから、その目標を実現できるだけの指導力を身につけないとなぁ、と思います。
というか、私自身は知識を放り込んでテストして、という授業よりも、探求型の授業をもっともっとやりたいし勉強したいと思っているので、今でも総合的な学習の時間は意外に私自身が勉強している場になっています。なので、なんだかんだ理由をつけて単位を減らしたりする学校には行きたくないなぁなんとも思いますが。ええ。
国語に行きます。
国語総合の内容で、「読むこと」という項目がありますが、その中に
文字,音声,画像などのメディアによって表現された情報を,課題に応じて読み取り,取捨選択してまとめること。
という一文があります。現代文Bの内容では、
伝えたい情報を表現するためのメディアとしての文字,音声,画像などの特色をとらえて,目的に応じた表現の仕方を考えたり創作的な活動を行ったりすること。
とあり、メディアの特性を考慮に入れた読み解きや表現が国語の学習活動の中に入ってきています。
「第3款」には、
学校図書館を計画的に利用しその機能の活用を図ることなどを通して,読書意欲を喚起し幅広く読書する態度を育成するとともに,情報を適切に用いて,思考し,表現する能力を高めるようにすること。
と、
音声言語や画像による教材,コンピュータや情報通信ネットワークなども適切に活用し,学習の効果を高めるようにすること。
の一文もありますが、それは現行のものと大差なし。
地理歴史の「第3款」には
情報を主体的に活用する学習活動を重視するとともに,作業的,体験的な学習を取り入れるよう配慮すること。そのため,地図や年表を読みかつ作成すること,各種の統計,年鑑,白書,画像,新聞,読み物その他の資料を収集・選択し,それらを読み取り解釈すること,観察,見学及び調査・研究したことを発表したり報告書にまとめたりすることなど様々な学習活動を取り入れること。また,生徒が資料を適切に活用し,諸事象を公正に判断することができるようにすること。
とあったり、
資料の収集,処理や発表などに当たっては,コンピュータや情報通信ネットワークなどを積極的に活用するとともに,生徒が主体的に情報手段を活用できるようにすること。その際,情報モラルの指導にも留意すること。
とありますね。公民にも同じような内容の記述があります。従来と比べて情報リテラシーをより活用するような書き方になっています。
つまり、これまで「情報A」で指導すべき内容が他教科に移ったのですね。情報の教員としてはそれを前提にして、では情報科では何を扱うの?ということを考えることになるのですね。
おっと、ここまで書いたら出かける時間になってしまいました。続き読みたかったのに・・・まぁいいや。時間ができたら続き読みます。
※12月26日にエントリをちょっといじりました。