情報デザイン

そして「学び」もデザインされた

Posted in 情報デザイン on 8月 26th, 2009 by TASAKI – コメントは受け付けていません。

生徒が主体的に学ぶ、とはどのようなことを言うのだろうか。

高等学校「情報」では、生徒が主体的に授業に参加できるように授業が設計されることが望ましいのですが、私自身まだまだこのあたりはチャレンジしている最中というほかありません。

このあたりで困難を感じるのは、主体性をもつのは生徒自身なので、主体的に動こうとして苦労するのも生徒だということ。だからといって教員が指示を出しすぎると、教員が生徒をコントロールすることになって、本来の目的を損ねてしまう。うーん、難しい。しかし、経験を積み重ねて経験則を作っていくしかない。

経験則。

でもそれって、教員それぞれで言うことが違うでしょう。聞いても、なかなか理解できないっすよ。

教員が身につける経験則は、教授方法であったり、評価方法であったりでしょうか。これがそれぞれの教員独自の言葉でわーわー語られるものであれば、極端な話「口伝」でもって伝承されるしか無いでしょう。しかし、経験則を「パターン」という単位にまとめてしまって、パターンを実践するためのアイデアが言語で記述されていれば、誰でも読んで具体的な行動案を考え実践に移すことができます。このような知の記述・共有方法を「パターンランゲージ」というのだそうです。

この、パターンランゲージの考え方に基づいて、学生の学びを支援するための資料を慶應SFCがまとめて公表したのだそうです。題して、「学習パターン」。どこで知ったかというと、@ITの記事で知りました

生徒が主体的に学習に取り組むための方法が、確かにパターンになっています。記述するフォーマットも形式化されているので、読み方を理解すれば事典のように使うことができます。単にパターン化されているだけではなく、関連しているパターンがリンクでつながってネットワーク化されています。

最近は「東大合格生のノートは必ず美しい」という本など、「学び」のノウハウが提供されて大いに話題を呼んでいますけれども、慶應SFCの「学習パターン」はそれを読んだ学生が自分の学習活動をデザインできるように記述されています。

これを生徒に読ませたいと思いますが、注意すべきことがひとつ、あります。

慶應SFCの授業は、学生にアウトプットを求める課題解決型のものが多いのだそうです。そんな慶應SFCでの学びをデザインすることを支援するための「学習パターン」なのだそうです。

だから、読ませる教員は、学習デザインで獲得した知を実践できるような授業を設計しないとなりません。そういう意味では、これからの授業を考える指針にもなるかもしれませんね。

ちょっと自分の「授業パターン」を考えるきっかけになるか、まずは自分で読んでみたいと思います。

研修で学んだことを授業に活かす

Posted in 情報デザイン on 12月 28th, 2008 by TASAKI – コメントは受け付けていません。

今年度は、デザインに関する研修を受けました。私にとっては新分野。

ICTEのデザイン講習会がきっかけで、飯塚先生からちょくちょくデザインに関することを教わる”塾”のような学習会に参加したり、夏には専修大学で「体験!情報デザイン」という講習を受けたりして、なんとなーくデザインってなんだろうなーってのを感じることができました。

実は今年は自分がウェブデザインについて勉強するために総合的な学習の時間で「ウェブデザインについて考える」という名前の講座を開いて生徒と一緒に勉強しました。

このサイトの分割は、どんな効果を狙っているのだろう?

そもそも分割って意識しないといけないの?

というところにきたときには飯塚先生から教わったことを復習しながら(そして本を読みながら)生徒に伝え、手作業で分割やレイアウトをやってもらい。

1学期が終わるときに今まで得た知識の範囲で一度作品を作ってみよう、ということにして提出作品を見て

うーむ、配色も勉強したほうが多分いいなぁ

なんて思っているときに「体験!情報デザイン」ワークショップでいただいた授業案の冊子に「トーナルカラーワークショップ」を発見!

2学期に早速トーナルカラーを購入して事務室から模造紙をもらってやってみました。飯塚先生から教わった補色とか類似色とか調和などの知識面もこのワークショップでしっかり押さえることができました。

2学期の情報Aは「メディアとコミュニケーション」で通しました。

1クラスだけ、1回分余分に授業をしなければならないこととなり、どうしようかなぁと悩みました。

じゃあ、コミュニケーションに関連しているということで、「体験!情報デザイン」ワークショップの内容をやってみたらどうだろう。

ということで、デザインを言葉に変換する人と、言葉を聞いてデザインを復元する人のペアで進めるワークショップをやってみました。

そう、言葉もデザインの対象なんだよね、ということで生徒はモリモリやってくれました。

情報伝達には「効率」というものがあるのだよ、という話は2学期の授業で実施済みなので、効率の良い情報伝達を実現するためにどのような言葉を選ぶのがもっとも良いだろう?という課題設定がすんなりできました。

いわゆる「投げ込み」ではありましたが、でも学期で勉強した内容と関連していたので、しっかりと2学期を締めくくることができてめでたしめでたし。