1月11日の総合学習では,お役人方+新聞社の方がいろいろな講座をご覧になるとかで,なんだか妙な雰囲気ではあったけれども,とりあえずこっちはこっちでなすべきことをするのみ.
でもなー,今思い出してみると,あの時期はノロウイルスにやられて大変だったのだ.ヘロヘロになりながら時間を過ごしたという記憶しかない.
この日の総合学習は,実際にロボットを制御してみることにした.使うロボットはエレキットから出ているKIROBOという,ライントレースカーにタッチセンサがついたもの.こいつが動き回れるような大きな板

を用意して,設計したコースをきちんと進むようにプログラムを組めれば最高.コースは各自が自由に設計して構わないが,なにがともあれコースを設計せずにまずは動かしてみることが先かな.
これらの教材は自分の小遣いで買ったものだが,キット自体は6000円もしないし,板も1500円くらい.高いかな?まぁちょっとの投資でロボットが使えるのは個人的にはオトクだと思っていますが,ええ.
時間の冒頭で,簡単に
- このロボットはPICに書き込まれている内容をそのまま実行する
- PICに書き込むプログラムは,各自で作ることができる
- 小さなコンピュータを駆使した組み込みシステムは携帯電話や電子ジャーなど身近にも多く存在する.この分野に関しては日本は強い国際競争力をもっている
などと述べてキットの説明やらを行い,実際に動かしてみよう,ということでプログラムの開発にかかった.特に開発環境について教えたり,ロボットの仕様を制限したりはせずに取り組んでもらった.
1台しかないので,受講者(この日は4名)は機体が空いているときを狙ってプログラム書き込み,実験を繰りかえすことになる.でも,4~5人(または班)に1台が限界かなぁ.2~3台あれば交代で使っても大丈夫かな,という印象.
1~2学期で,計算機の中だけでアルゴリズムを実装することを中心とした問題解決を行ってきたが,今回はハードウェアが相手.車輪をどう動かすか,センサを有効にしたり,音を出したりすることから指示をしなくてはならない.ロボットとして一定の動きをさせることをとっても問題解決になるだろう.自分が作ったプログラムをPICに書き込んで,ロボットが実際に動くところを見ることで,黒い固まりにしか見えない部品

に対する見方が変わってくれればいいかな,これだけのものを動かす大変さから,携帯電話に潜む「黒い部品」には一体どんなシステムが組み込まれてるのだろう,などと技術へと思いをちょっとでも向けてもらえれば言うこと無し.
そうこう実施した結果,資料(マニュアル)を見て理解して何かを動かしてみるのに1時間,好きな動作をさせるのに1時間かかった.光センサ

や,タッチセンサ

を活用しようと試みる生徒がいたが,光センサについては部屋が明るかったためか良い反応は見られなかったようだ.タッチセンサの反応は良好であった.センサはロボットの自律動作のためには欠かせない.タッチセンサは,「手」の役割,光センサは「目」の役割だと思うと,センサの感度,読み取り精度は所望の動きができるかどうかを分ける結構重要な要素だけに,真剣に取り組んでいた.
できあがりのロボットの中で好評だったのは,台の真ん中で音を出しながら回転し続けるロボット.何かに触れたら進行方向を変えて進むという,オーソドックスなロボットなど,生徒の個性を感じたような気がするロボットが見受けられた.概ね楽しんで取り組んでくれたので,良かった良かった.
実施してみた結果,課題を提示してのロボットコンテストをするのであれば,さらに2~4時間は必要だと感じた.ロボットは勉強するポイントが多く,問題解決の課題も豊富なだけに,2時間だけの実習では,ちょっと足りなかったなぁ.
ゆとり教育が見直されようとしていますが,ゆっくり教科書の世界から自由になって好きな勉強をする時間があってもいいんじゃないかな,と思ってみたり.