教員養成

工学院大学でもマジカル・スプーン

Posted in 教員養成 on 8月 25th, 2009 by TASAKI – コメントは受け付けていません。

筑波学院大学を後にして、「技術教育の研究」という授業を受けるために工学院大学へ。全国大会の懇親会で情報教育の熱い議論をすることも大変意義があることですが、この日の授業は「技術科における情報教育」がテーマです。タイミングがバッチリすぎです。未来の技術科教師達に見てもらって、技術科教育における情報教育、特に新学習指導要領において情報技術についてしっかり生徒に知ってもらうために何ができるのかを考えるきっかけになればいいなぁ。そんな思いで道具を抱えて新宿へ。道具も重いで。(なにそれ)

マジカル・スプーンの道具を抱えて移動。ちょっと怪しいが、気にしないことにする。

教室に入ると、やっぱり笑われる。そりゃそうだ、遅刻してきた上に何持ってきてるんだ、そうみんな思う。仕方ない。

前半の講義終了後、クラスメイトから「あの箱、何?」と質問が。お、来た来た!

計測と制御がよくわかる教材だよ!

と答えると、さすが工学部。「え、なになに?ロボット?」と0.1秒で質問が。早い。「スプーンで飛ばすんですか?」と情報教員なクラスメイトもさすが知ってらっしゃる。

ということで、休み時間を使ってマジカル・スプーンのデモをしました。ヘリウムガスが足りなくて飛ばなかったけれども、興味をもって見ていただけました。

クラスメイトの能城さんもこれが何者であるかを話し始め、ちょっとした盛り上がりに。どこかで買えるものなのか、研究会でこういうものが見られるのであれば参加したいが学生でも参加できるのか等一歩踏み込んだ反応もあり、とても有意義な時間ができました。技術科教育の研究を担当されている富澤 冨士雄氏にも見ていただけて、いい感触。

学生が教材・教具のネタを考えてプレゼンするという授業が翌日からはじまるので、翌日見たいという学生氏も。結局よき保管場所が見つからないので、しまうことに。とりあえず風船を膨らまさなくても機械だけを見せてプレゼンはできるので、風船なしで説明します。

え、説明?だって、話を聞きたいというクラスメイトがいらっしゃるのだもの。ちょっと準備をしておきます。

全国大会で話したときの大人な皆さんの反応とは違い、若い、エネルギッシュでパワフルな反応が得られたのはとても新鮮。濃い一日でした。

教員養成はイメージよりもリアリティ

Posted in 教員養成 on 8月 22nd, 2009 by TASAKI – コメントは受け付けていません。

夏休みは工学院大学で授業を受けています.中学校の技術の教員免許状を取るためなのですが,そこでいろいろ考えます.

一連の授業の中で,模擬授業や教材研究の成果を発表する機会があります.学生諸氏(いわゆる普通の大学生)も,真剣に取り組みます.しかし,一緒に混ざって受けている現職教員という素顔をもつ受講生も真剣に取り組みます.

その結果,見えるもの.

大学生は,現職教員の「仕事」を目の当たりにします.これは勉強になるはずです.

現職教員同士は,お互いの「仕事」を見ることによって,刺激を受けます.これはものすごーく勉強になります.

特に私学の方と知り合えたのは貴重でした.情報科教育でつながるということに関して国立だの公立だの私学だの教員か学生かといったことは不要ではありますが,それでも私学の方々や現役の学生氏とはなかなか会う機会がもてませんでしたので,貴重な機会でした.

良い授業をしようという熱意が,教材研究の深さにつながる.その熱意は教員がもつものであって,そこに国立公立私学とか教諭とか主任教諭とかそんなタテマエやラベルというのは一切関係がないことは,仕事を見ればわかる.そりゃそうだよ,教職は専門職だもの,個人の意識次第で腕もついてくるってもの.そんな当たり前のことではありますが,改めて確認できた次第.

教員養成という見方でこれを眺めると,やはり現場に対するリアリティの追求が,講義の質を高めるという側面はあるだろう,という考えが生まれます.

教員養成という語は,大学における教員養成課程において大学生に対して一定の教育をすることを指すのだというのが一般の解釈ですが,実は現職教員になってからも勉強し続けなければ一人前の教員になれない(だって,専門職だから,経験積んで腕を磨くんだから)ことを考えると,教員養成という概念は求める限りいつまでも教員に対して問われていくことなのではないかと考えます.

たとえば,教科「情報」の守備範囲はとても広いです.学際的な性質をもつ教科ですから,教材研究も幅広くやる必要があります.つまり,大学を出たぐらいでの知識(つまり,特定の分野について詳しくなった程度)で全範囲を教えることなど到底できません.したがって,これから新しく学んで指導方法を開発していく分野が必ずあります.

そうしたら,自分が知らない分野のことについて良く知っている教員・専門家から,専門知識を授業へ活かすための方法論を学ぶというのはどうだろうと考えます.そのような場(大学生で言うところの教科教育法を学ぶ教室に相当する場所)を設定すると,情報科の教員の場合は,教える立場も教えられる立場両方経験することになるわけで,それがうまくいくと情報科の指導力向上の底上げになっていくのかな,と思っています.

大学における情報科の教員養成課程に対して,現場での経験を提供していく部分は十分にフォローされているでしょうか.なにぶん情報科の教員養成課程の数は400以上あります.でも,大学生に対して現場のリアリティを持ってもらうためには現場を良く知る人が何らかの形で関わっていくことは必要なことだと考えます.

そして,現職の教員に対しても,知らない分野の指導法を開拓するための場を設けることによって,「パソコンばっかり」だとか,「○○科に似た授業ばっかり」といった状況が解決されて,学際的で課題解決志向の教科作りが形になっていくのではないか.

そんなこんなで,教科「情報」の未来を創っていく上で何が必要か,みたいなことをうだうだ考えていました.

ということで,24日の全国高等学校情報教育研究大会はとても楽しみです(あれ宣伝?)

私もポスターセッションで(以下略.何言ってるの?何リンク張ってるの?)

2009教員採用試験、情報科は神奈川5名程度

Posted in 教員養成 on 4月 25th, 2009 by TASAKI – 1 Comment

情報科の採用試験は狭き門ですが、乗り越えなければその先はありません。ということで、近所の自治体の採用情報をちょっと調べてみました。

  • 東京都
    • 採用なし(2年連続)
  • 埼玉県
    • 採用あり(高校全体で250名程度、教科等の内訳なし)
    • 研究会の研修として研究授業をするといった活動もあるようです。
    • 要項の内容はこちらで確認を。
  • 神奈川県
    • 採用あり(募集人数は5名程度だとか)
    • 教科の研究会も先進的な内容が多く勉強になります
    • 要項の内容はこちらで確認を。
  • 茨城県
    • 募集なし。
    • 教科の研究会が大変盛り上がっているところなのに、残念。

どの都県にも熱心に授業研究に取り組まれている方が居ます。採用されたら研究会へ出かけていけば、誰かがいろいろ教えてくれるでしょう。そう、教科「情報」も7年目です。来年の4月に採用される頃は8年目を迎えます。試行錯誤している時期からより発展させる時期へとゆっくりシフトしています。教科を育てていくという、あまり無いであろう貴重な経験(!)をしてみませんか?

(5月2日:茨城県の採用情報を更新)

東京都はいつになったら情報科教諭を採用するのだろうか

Posted in 教員養成 on 3月 20th, 2009 by TASAKI – コメントは受け付けていません。

東京都教育委員会のウェブサイトにて、今年の夏に実施される教員採用試験の実施要綱が出ています。

また、教科「情報」担当教諭の募集がありません。

採用試験に通ることを目標にして非常勤講師をしながら授業研究をしている方々も沢山います。

「数学と理科の免許が必要」という勝手なルールのために、試験はひとまずおいといて、免許取得のため大学に通っている方もいらっしゃいます。

そのような方々にとっては気の毒としか言いようがありません。

非常勤講師の人材不足などということをアピールしていますが、採用試験をやらないんだから仕方がないんじゃないの?と個人的には思います。

埼玉県は少数ながら毎年採用しています。

神奈川県も、最近少数ながら採用を開始しています。

今後、人材はそっちへ流れていくのだろうなぁ、と思います。

教育実習が終了し

Posted in 教員養成 on 6月 14th, 2008 by TASAKI – コメントは受け付けていません。

金曜日で教育実習が終了しました.ひとまず,本校においでになった実習生の皆様,お疲れ様でした.にぎやかだった日々もおわり,また元の日常へと戻ります.

教科「情報」の教育実習は,なんとも微妙です.

情報の免許だけで受けられる教員採用が,皆無.というか,非常勤の募集しか見たことがありません.

したがって,実習生に「私は真剣に教員を目指しています!」と言われても,助言に困ります.「おお,頑張れよ!」と言うだけの採用がなされていればいいですが,そう言えるだけの採用が実際問題ありません.反対に,「教員になる気はありませんが,免許だけ欲しいのです」と言われたら,教員採用の件で苦悩しなくて済む一方で「教科「情報」担当教員の後進を育てよう」という意味での実習は成立しません.

前者の学生さんには,「例えば東京では,数学や理科の免許が,神奈川や埼玉でも他教科の教員免許が無ければ採用試験を受ける資格さえないのだよ,しかも今だったら数学等他教科の採用試験のほうが可能性が・・・)と,現状をそのまま言うか,または「情報教育がすべての教科でなされるようになったら,他教科で採用されたときにもこの実習は意味があるんじゃないかな」などと言うことでしょう.後者の学生さんには,「教員というお仕事や,教科「情報」について周りの人より理解している”世の中の方”になっていただければ十分です」と言うことでしょう.

でも,それでいいのかなぁ,とも思います.そこで,ちょっと考えなおしてみます.

幸いにして,今の教員免許関係の制度では,ひとつの教員免許を取得すれば,それを基礎にして他教科の免許取得のために必要な単位を24単位追加すれば,他教科の教員免許を取得することができます.私もはじめは工業の免許でした.経営工学出身なので,電気回路も機械も分からないで免許を取りました.でも,そんな人が工業高校の教員にはなれません.第一,採用試験の問題すら解けない.じゃあ,電気回路を勉強するのか,機械のことを勉強するのか,悩んだ時に情報の教職課程が出身大学にできました.そして,情報の免許を取得し,数学の免許を取得しました.回り道でしたが,「どうせ無駄だから」とか言って工業の免許を取っていなかったら,何も始まっていませんでした.

ですから,何がともあれ実習生氏のキャリアに「教員」が何らかのタイミングで現実的なものとなった時に「あのとき適当に実習をされちゃったんだよな」と思われないような実習をしなければ.そうだよ,将来何が起こるかなんて誰にも分からないのだし.そう思いながら今年は教育実習をしました.指導法にしても指導案づくりにしても.そして,実習生氏も思い出作りと割り切らずに,私を含めさまざまな教員の助言もしっかり聞きつつ真面目に取り組んでいました.おそらく教員その他どのようなキャリアをとっても,無駄にならない実習になったことでしょう.

これでいいんです.うむ.

フィールドへ出よう!

Posted in 教員養成 on 11月 25th, 2006 by TASAKI – 3 Comments

のしろの徒然日記:情報科教育法で や,情報科作業日誌:首都大学東京より授業見学  で知ったことですが,大学の教員が情報の教職課程を履修している学生を高校に引率し,情報の授業を見学させているようです.私はこの動きは賛成です.むし ろ,そこまで熱心に学生を指導されている大学の教員の熱意は見習うべきものがあります.協力する高校側の教員の熱意も同様ですね.

現在の教職課程の学生さんは教科「情報」を履修していませんから,フィールドに出ることで学べる点は沢山あるでしょう.教育実習のプランもより具体 的に練ることができるでしょうし,高校での情報教育についていろいろと考えることもできるでしょうから,このようなイベントは意義あることと思います.い や,授業の実施状況も学校によって温度差があるから,既履修者であっても大学教員が薦める授業を見ることには意義があるか.

そうでなくとも,情報科の教員を目指している学生氏の中には,高校の授業を実際に見たいという方もいらっしゃるのだろうか.そういえば,先日の「.関東」研修会で参加された学生氏が,情報の授業を見たいとおっしゃって,そのときは私もその学生氏には,「いつでも授業を見に来て構わないですよ」的なことを言ったような気がします.「地元の人しか知らない普通の高校(重点校ではないけど進学校)で,教職課程を経て採用試験を受けて教員になった普通の教員による普通の情報の授業」なので,とっても地味ですけどね.いや,地味なのは私か.まぁいいや.

というわけで,情報の教員になろうと考える学生さんは,ツテ等利用してフィールドに出てみるのもいい勉強になる(かも),という話でした.