教科「情報」とは

教科「情報」を愉しんでいるのは誰?

Posted in 情報の伝達, 教科「情報」とは on 5月 6th, 2009 by TASAKI – コメントは受け付けていません。

教科「情報」を愉しんでいるのは誰だろう.

例えば,情報の伝達という項目があったとする.

自分が発信したいことを,メディアを通して発信し,情報の受け手に理解してもらう.

それが,レポートであったり,プレゼンテーション・ポスターセッションであったり,CMであったり様々であるが,座学や実習を通して生徒に身に付けてもらうべく,授業を計画し,実施する.

難しいのは,「頭の中にあること」,「下書き・メモ」,「議事録」など材料としての「情報」を,受け手を意識して受け入れやすい「情報」へと変換する作業だ.

とうぜん,情報の受け手が困難さを感じないように構成しなければならない.そう,構成はとっても大切.受け手が飽きずに脳みそを働かせながら最後までつきあってくれるような構成.そこに,いろいろな方法論があり,当然授業でも扱うことになる.

・・・うん?待てよ,授業?

授業といったら,教員から生徒への「情報の伝達」だ.

そうだ,伝えなきゃ.

どうやって?

ただ言うだけじゃ,生徒はただ聞くだけになってつまらない.

つまらない話は記憶に残らない(だから,つまらない授業をやってしまったときには反省する).

可能であれば,教材を準備しているうちに感じる「なるほどなるほどー」(つまり,新しいこと知っちゃったなぁ,という一種の感動)を,生徒と共有したいじゃないか.

つまり,教員が「なるほどー」と思ったこと・調べたことをそのまま授業に持っていったって,だめだ.それは,知識の提供だけになって,生徒は受け取るだけになってしまう.単調でつまらない授業になってしまう.こういう授業をやっちまったときは,本当に反省する.

誰もが「単に話を聞き続けるだけ」は眠いだけで印象に残らない.頭を動かすか,体を動かすかしたい.

その授業のメッセージは?

メッセージを受け取る人はどんな人?

そのメッセージを伝えるための構成は?

そう,情報の受け手に応じた構成.どうしたら「ふーん」と言ってもらえるか.

準備の都合上,いろいろ調べる.

記憶にとどめてほしいことを整理する.

それを,構成し,編集し,表現する.

その場での視聴率は,どれくらいだろう.

その反省を,次につなげる.

そう,授業というライブをプロデュースする感覚.

情報の性質を扱う教科だからこそ,専門性の範疇としてできるはず.

情報は「何のために?」がキーワードの教科です

Posted in 教科「情報」とは on 7月 23rd, 2007 by TASAKI – コメントは受け付けていません。

教科「情報」,特に「情報A」では情報を主体に活用し問題解決できるようになることが大きな学習目標となっています.ですから,情報機器の使い方そのものを勉強するわけではありません.

ということは,「何のために?」という目標なり目的があって,それを実現するための道具として情報機器があったら,どう使うんだい?ということを考えてゆくことになります.

そこで今年から,「○○ソフトの使い方」といった授業は組まないようにしています.ソフトウェアを授業の主題に持ってくれば,それは目的よりも手段を優先させていることになる.

そもそも生徒が「情報=パソコンの授業」と勘違いしかねない授業ってどう考えてもよろしくないなぁ,と思いますし.

(2005年5月7日のエントリの内容を修正して掲載しました)

頭の中で「知識のネットワーク」を構築しよう

Posted in 教科「情報」とは on 3月 7th, 2006 by TASAKI – コメントは受け付けていません。

小原氏のブログ「情報科作業日誌」のとあるエントリへコメントとして書こうと思ってましたけど,長くなったのでこっちでエントリにします.

かいつまんでいうと,教科「情報」で扱う内容が,他教科の内容との関連性が高い部分もありますねぇ.「情報」を指導する立場としてそれをどうとらえるか,という話題(違ったらすいません).

私は教科「情報」を通して,「こんなこと勉強していて,何の役に立つの?」という疑問に対する回答を説明できることにワクワクしているので,その意味では時間数が許す限り,学びの広がりを生徒に見せて良いのではないかと思っています.

国語のことだけではありません.「音のディジタル化」では物理が出てきますし,「メディアの発達」では世界史が出てきますし,ICTに関する記事が英語で出されていれば,英語で読むしかありません.大泉高校では数学も出てきました.よかったね~,他教科でしっかり勉強すれば,ここまで情報の理解が深まるんだよ!興奮しないかい?

まぁ興奮してるのは私だけなんですけど.いいですよ,ふん.変態とでも何とでも呼べ.

だから,教科「情報」の内容と他教科の内容とでどのように境界線を引き,その上で情報の授業の中で他教科の内容にどのようにアプローチすべきか?というよりは,

どのようにして

  • 教科の枠(国境線)を意識せずに,
  • 他教科の内容と(相互)リンクして,
  • 生徒の頭の中に”知識のネットワーク”を構築するか?

というほうが,感覚としてしっくり来るし,高校で学ぶことを横断的にしっかり活用できてお得な気分になります.