総合実習

REASで相互評価

Posted in Webのサービスを使って, ウェブサイト, 相互評価 on 11月 1st, 2007 by TASAKI – コメントは受け付けていません。

関東大会やCBI研究会で教えていただいたツールに今回は手を出します.今年度は 独立行政法人メディア教育開発センターが開発したREASという評価システムを使用して総合実習の相互評価(他者評価)を実施しています.

自己評価は各班で実施すればいいですけれども,他者評価を集計するのはやっぱり大変.昨年度は紙ベースで実施しましたけれども,手書きのコメントがもらえるワクワク感と,データを入力し終わるまで全体の概要がわからないドキドキ感がある一方で,授業に要する時間がちょっとかかるし印刷する紙の量もちょっと考えなければならない規模になってしまうというデメリットもありました.というわけで,今回は便利なシステムを活用・・・と.

ユーザ登録は必要事項を入力すれば即使えるようになるほど簡単です.アンケート作成もマニュアル見ながら作れますし,画面を見るとある程度作れるようになってますので操作としては簡単なほうだと思います.

一回ひな形を作ってしまえばそれをコピーして使いまわすことができますので,同じアンケートを異なるクラスで,というときに非常に便利です.

早速,2つのクラスで使ってみました.すると,1回だけ「サーバが混雑してるー」という状況があったものの,円滑に評価を取ることができました.よしよし.今年はこれでいくか.

集計結果はCSVファイルとしてダウンロードできますので,集めたデータを「情報」にする実習もあわせてできますね.

効果あり!

Posted in レポート指導 on 9月 3rd, 2007 by TASAKI – コメントは受け付けていません。

本年度は,情報科から夏休みの宿題を出しました.

・・・といっても,例年高校2年生はHR合宿の事前学習に取り組むのですが,それを今年は情報の宿題として出しただけですが.

なんで情報科が絡んだのか,それは1学期に情報の授業で論文の書き方をしつこいくらいに座学と実習で扱ったので,それを早速活用してもらおうではないか,という企画です.情報の課題として出したほうが,「情報で1学期やったこと」を振り返ってもらいやすいかな,と思ったので,わざわざ情報科が絡みました(わざわざって愚痴のように見えるけど,レポートの採点はしんどいのよ・・・ほんとにしんどいのよ・・・).

生徒諸君がこれだけ立派な文章が書けるようになったのだと,成長を喜んでほしいところなので,「提出は担任へ」ということにし,担任は一読してから田崎にレポートを回してくださいね,ということにしました.

始業式の日,とりあえず我がクラスのレポートだけは手元に来るので見てみると,

・・・授業でやった甲斐があるってもんだよ・・・うれしいね

たとえ授業評価で「きつい」とか「つらい」とか言われたって,いいです(注:今回の授業評価では,そんなこと書いてきた生徒は居りません.だからといって次回の授業評価でぼろくそに書かなくて結構です).これだけ成果が上がれば満足です.この調子で,他教科のレポートその他何か書くときにも情報で勉強したことを活用してほしいなぁ,と思うのでした.

文章の添削

Posted in レポート指導, 総合実習 on 6月 29th, 2007 by TASAKI – コメントは受け付けていません。

「わかりにくい表示を改善する」総合実習のクライマックス,これまでの取り組みを論文にして提出する実習もいよいよ最後の授業.

そろそろ完成をみる生徒も出てきたので,希望者には,論文を提出する前に書いた文章を田崎に見せ,厳しい指導を直接受けるというキャンペーンを実施している.

ダメだしをされてもあきらめずに書き直して持ってくる.見ると,しっかり直っている.最後には,一応しっかりしたものとなって出てくる.書いただけでは分からないことがある.指摘されて気付くこともある.生徒だけではない.私もそう.だから,フィードバックは必要.

今日も,教卓の前に長い列が出来た.他者が指導を受けている様子を見て,自分の文章を見直して机に戻っていく生徒も居る.

個人的な感覚では,去年よりも論文のフィードバックを求める生徒が増えているような気がする.いい傾向だ.

2年生 vs 田崎

Posted in 文献調査 on 5月 17th, 2007 by TASAKI – コメントは受け付けていません。

えー,今年も2年生情報Aで総合実習がはじまりました.街中にある(校内でもいいけど)表示をみて,不親切だと思うものを改善する,という話(または,表示が無いゆえ不親切,というのもアリ)ですが,今年で3年目.定番の実習になっています.

今,ピクトグラム,広告,ポスター,キャッチコピー,サイン,屋外広告・・・等に関する図書を,学校の図書館・地域の図書館ひっくるめて探しても らっています.最終的に活動の成果を論文にしてもらうので,参考文献に書かれていることに基づき議論を展開できるようになるのが目標.出来た生徒は取り上 げた表示の改善案を考えます.

ここで,去年とは違うコミュニケーションができました.

2時間連続なので,時間をめいっぱいかけて文献研究ができます.すると,改善案を考えている生徒は,

あ,このあたりをもうちょっと調べなくては説得力に欠ける!

と言い出す生徒が出てきました.問題発見というやつですね.すばらしい.去年は週1時間だったので,気付く生徒が居ても指導をする余裕はなかったの ですが,今回発見した新たな問題を解決した方が,先に進んだときによりよい議論ができるよね,という話をすることができました.

文献については,原則生徒が選ぶことになっています.どの分野の文献を探せばよいのかは,私が生徒のテーマをみながらアドバイスしています.2時間 連続の授業になって,そういった生徒からの問い合わせに出来る限り多く対応することができました.「教員や親,知っている人も有用な情報源である」と教え たことがきちんと活かされているなぁ,などということを実感したのは,初めてかもしれませんね.週1時間ですと,そこまで考えるゆとりが無いので,こなす ことに一生懸命だったような気がします.

あと,「2時間ずっと本読んでた.したら,わかってきた.この時間で終わらせると決めたから,集中した」という生徒のまとめを見て,びっくり,色 彩,情報の表現など,取り上げた表示を分析した要素のひとつひとつに対して,理論的な裏付けがしっかりとれている.2時間本を集中して読む.それが,授業 時間内でできて,生徒は成果を挙げられる.2時間連続の威力を感じますね.

そんなこんなで,2時間めいっぱい使っての40対1のゼミナール状態.6月半ばまでしばらく続きます.

今年度は「うっかり」を改善

Posted in 問題解決, 総合実習 on 7月 1st, 2006 by TASAKI – コメントは受け付けていません。

3年生でやっているテーマ学習はプロジェクトで進めています.けれど,こういう実習をするときに大切なのは,

で,これって教科「情報」の何に関係があるの?

ということを生徒に説明することなんじゃないかと思います.実は,今までは時間を取って説明することをしてきませんでした.でも,丁寧にやるんだったら,授業の意図を含めて説明して,情報での「まなび」に対する理解を深めてもらうべきですよね.

ということで,1学期の最後でもありますから「まとめ」の授業をしました.要点は,

  1. グループを組んで目標を達成するために自分たちで作戦を立てて実行して・・・というのを,世の中ではプロジェクトというのだよ.要は組織的に行う問題解決.教科書に書いてある問題解決の発展版だね
  2. 作戦は,これまでの活動を振り返った上で次に何をするか,考えたと思う.そういう自己評価や,教員が何らかのアドバイスをすることってプロジェクトを進める上では大切なことなんだよ
  3. 活動の形式だけではなく,活動の内容も情報科の内容と関係があったよ.情報倫理とは何だとか,新聞の比較をした班はマスメディアに対する理解も得られたんじゃないかな.
  4. 2学期は,研究成果をレポートで報告,プレゼンで発表してもらうよ
  5. これは,情報の伝達,共有といったコミュニケーションを通して研究した内容に対する理解を深めてもらうために行うよ
  6. あー,こういう形式のコミュニケーションを体験するのも教科「情報」では大事だとされているんで,がんばってね.
  7. 何をどうがんばればいいのかというのもあると思うんで,残った時間はプレゼンテーションとはどういうコミュニケーションなのか,説明するからね

やっぱり,「まとめ」は無いといけないよね.うむ.今年は改善しました.授業後,自分の活動を振り返ってざわざわする生徒がちらほら.自己評価って大切ですね.

答えがない実習

Posted in 総合実習, 規範意識を高める on 6月 18th, 2006 by TASAKI – コメントは受け付けていません。

3年生のテーマ学習は,情報倫理をはたらかせることを目的に実施しています.1学期のだいたいの流れはこんな感じ.

  1. 「情報化社会の問題点」に関係ありそうな事件を,新聞記事から探してこよう
  2. 新聞記事からわかる範囲で,事件のプロファイルをまとめよう
  3. コンピュータやネットワーク関係の知識は,Webから収集して構わないが,クロスチェックはしよう.
  4. 法律が関係しているようなら,その法律が定めているルール,破るとどうなるのか,判例等まとめておこう.法の解釈など専門的な知識が必要とされるから,Webではなく図書を使おう.
  5. 法律が関係していないようなら,事件が再度起こらないようにするために,どのような工夫が考えられているか図書や雑誌の記事をもとにまとめておこう.
  6. このような法律等は類似の事件を防ぐ抑止力になっているだろうか?何故そう思うか?
  7. 法律とか関係なしに,この事件の何が問題なのか,考えてみよう.法律が関係なかったら,ひょっとしたら問題にはならなかった?いや,やっぱり問題?なんで?そして,何故そう思う?
  8. その他何か考えたことや意見があったらまとめよう

えー,一応倫理なんで,生徒個人個人の倫理観がレポートに反映されていればいいんですね.「これは違法行為だからやめましょうね」は単なる注意であって倫理じゃないので,そういう議論はこの実習では求めていません.

何で違法とされてるの?それはね,違法ということにしないと,世の多くの人がハッピーになれないんだよ.なんでかっていうとね,・・・

こうなると,幸せの追求ということで倫理になってきますよね.でも,誰のための幸せなのか?というところに疑問を投げかけると,「その法律ってある方面の人たちにとって結構一方的なルールなんじゃないの? 」という議論にも発展するわけですね.それもアリですよね.著作権なんて,まさにそのような側面をもってますよね.

意見を言う人は,皆立場や境遇が異なる訳で,それを一方的に押しつける人がいれば,尊重してくれる人もいて,いろいろな人がいるけれど,それでもなんだか社会としては成立しているのは,何でだろう?企業倫理とかいう単語が出てきたけれど,それは何のための言葉なんだろうねぇ,とか,いろいろ考えてくれるといいなぁ.そこまでやらんかなぁ.どうかなぁ.

そのような議論を経て,「現時点の私は,こう思う」という意思表示をするということは自分自身の成長につながるんじゃないかな,と思います.仲間同士で議論をたたかわせることによって,単なる「なれ合い」からの脱却につながるかもしれませんし,互いを尊重することの意味を知るかも知れません.マニュアル依存症が治るかも知れません.

ポイントは,教員はあまり喋らないこと.教員の考えに偏るから.