さて、今日は数学から読むぞー。
数学Iは必履修科目ですが、その中に「データの分析」が入っています。以下、引用。
統計の基本的な考えを理解するとともに,それを用いてデータを整理・分析し傾向を把握できるようにする。
ア データの散らばり
四分位偏差,分散及び標準偏差などの意味について理解し,それらを用いてデータの傾向を把握し,説明すること。
イ データの相関
散布図や相関係数の意味を理解し,それらを用いて二つのデータの相関を把握し説明すること。
統計量を見る目が養われると、メディアが扱う統計を評価することができたり、理科の実験での測定値を処理するときに自分でできるようになったりと、何かといいことがありますね。期待です。情報科でも、統計の基礎を知っているという前提で授業を考えることができますね。
数学Aでは、ユークリッドの互除法を使って最大公約数を求めたり、「整数の性質の活用」というところで「二進法などの仕組み」が入っていますね。特に二進法はありがたいですね。教科書の記述を確認して授業の準備をしたいところです。おそらく二進法は情報の教科書でいうところの「二進数」だとかそういう説明にあたる部分ですが、それはやっぱり数学の世界では「二進法」なんですね。私自身、情報の授業の時には「二進数」という言葉で説明をしていませんが、それは整数論の世界にある「p進数」の世界が気になるからです。正の整数をある素数pのべき級数で表現し、それを「実数」とか「有理数」といった「数」としてみたときに、どのような数学的な性質をもつのだろう、ということについて議論する分野で、「p進数体」とかそういう言葉も出てくるのです。へー、p進数って、体だったんだー、などと思った記憶がありますが、いかんせんそのようなp進数という分野の存在を知ってしまった以上、情報の授業で二進数だの十進数だのと言ったときに何かいやーな感じになります。これはしょうがないです。だって、数学の世界に十進数などという「数」は無いんだよなーとか思っちゃう。実際、情報の教科書に書いてある「二進数」とか「十進数」は、「かずのひょうげんほうほう」であり、「二進法で数えてみる、二進法で表現されている数を十進法で数えなおしてみる」ということでしかない。ならば、そのように教えればよいじゃんか、ということに自分の中ではなっている(あくまでも自分の中では、ね)。
数学Bからはコンピュータの単元が削除されて、数学Cが無くなったんですね。ふむふむ。
第3款では、
必要に応じて,コンピュータや情報通信ネットワークなどを適切に活用し,学習の効果を高めるようにすること。
という文や、
指導に当たっては,各科目の特質に応じ数学的活動を重視し,数学を学習する意義などを実感できるようにするとともに,次の事項に配慮するものとする。
(1) 自ら課題を見いだし,解決するための構想を立て,考察・処理し,その過程を振り返って得られた結果の意義を考えたり,それを発展させたりすること。
(2) 学習した内容を生活と関連付け,具体的な事象の考察に活用すること。
(3) 自らの考えを数学的に表現し根拠を明らかにして説明したり,議論したりすること。
という文もあり、ICTの活用や課題解決を意識した授業展開が求められています。教え込むのではないのだよ、ということですね。
理科の第3款も、面白い。
各科目の指導に当たっては,大学や研究機関,博物館などと積極的に連携,協力を図るようにすること。
や、
各科目を履修させるに当たっては,当該科目や他の科目の内容及び数学科や家庭科等の内容を踏まえ,相互の関連を図るとともに,学習の内容の系統性に留意すること。
そして
各科目の指導に当たっては,観察,実験の過程での情報の収集・検索,計測・制御,結果の集計・処理などにおいて,コンピュータや情報通信ネットワークなどを積極的かつ適切に活用すること。
と、明らかに「教科の壁」を取っ払いなさいよ、ということが書いてある。これがうまく作用すれば、「それは数学の内容であって理科の内容じゃないから勉強したくない」とか妙なことを言い出す生徒は減るかもしれませんね。
保健体育の第3款にもICT活用に関する文は現行と同じように書いてありました。
芸術の第3款には、
内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 各科目の特質を踏まえ,学校の実態に応じて学校図書館を活用するとともに,コンピュータや情報通信ネットワークなどを指導に生かすこと。
(2) 各科目の特質を踏まえ,地域や学校の実態に応じて,文化施設,社会教育施設,地域の文化財等の活用を図ったり,地域の人材の協力を求めたりすること。
と、活用できる場所がよそにあれば、どんどんそこに行ってもいいのかしら、と思う一文も。ほうほう。資料集見るよりも、本物に触れたほうがいいに決まってるよなー、と思ったけれども、これは現行の指導要領にもちゃんと書いてあること。へー。
続いて、英語。テレビで「英語で授業が」とか、いろいろ言われていましたね。新しい指導要領の「コミュニケーション英語I」で扱う内容に、
次のような言語活動を英語で行う
とシンプルに書いてありますが、「英語で」という表記は現行の指導要領には無かったところ。へぇ。
けれども、文法だってちゃんとやるんですね。「第3款 英語に関する各科目に共通する内容等」には、
文法については,コミュニケーションを支えるものであることを踏まえ,言語活動と効果的に関連付けて指導すること。
と書いてあります。しかし、
コミュニケーションを行うために必要となる語句や文構造,文法事項などの取扱いについては,用語や用法の区別などの指導が中心とならないよう配慮し,実際に活用できるよう指導すること。
とも書いてあるので、従来どおりというわけではどうやらなさそうです。
第4款の「内容についての取り扱い」はこんな感じ。現行のものと大差は無い気がします。「題材の形式」が抜けているようにも読めますが、その意図は私にはわかりません。
内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 教材については,外国語を通じてコミュニケーション能力を総合的に育成するため,各科目の目標に応じ,実際の言語の使用場面や言語の働きに十分配慮したものを取り上げるものとすること。その際,その外国語を日常使用している人々を中心とする世界の人々及び日本人の日常生活,風俗習慣,物語,地理,歴史,伝統文化や自然科学などに関するものの中から,生徒の発達の段階及び興味・関心に即して適切な題材を変化をもたせて取り上げるものとし,次の観点に留意する必要があること。
ア 多様なものの見方や考え方を理解し,公正な判断力を養い豊かな心情を育てるのに役立つこと。
イ 外国や我が国の生活や文化についての理解を深めるとともに,言語や文化に対する関心を高め,これらを尊重する態度を育てるのに役立つこと。
ウ 広い視野から国際理解を深め,国際社会に生きる日本人としての自覚を高めるとともに,国際協調の精神を養うのに役立つこと。
エ 人間,社会,自然などについての考えを深めるのに役立つこと。
(2) 音声指導の補助として,発音表記を用いて指導することができること。
(3) 辞書の活用の指導などを通じ,生涯にわたって,自ら外国語を学び,使おうとする積極的な態度を育てるようにすること。
(4) 各科目の指導に当たっては,指導方法や指導体制を工夫し,ペア・ワーク,グループ・ワークなどを適宜取り入れたり,視聴覚教材やコンピュータ,情報通信ネットワークなどを適宜指導に生かしたりすること。また,ネイティブ・スピーカーなどの協力を得て行うティーム・ティーチングなどの授業を積極的に取り入れ,生徒のコミュニケーション能力を育成するとともに,国際理解を深めるようにすること。
家庭科の第3款も、他教科との関連についてさらに幅広く、ということでこの一文が。
中学校技術・家庭科,公民科,数学科,理科及び保健体育科などとの関連を図るとともに,教科の目標に即した調和のとれた指導が行われるよう留意すること。
ICT云々かんぬんはこの教科でも現行の指導要領に引き続き書いてありました。
で、いよいよ情報科ですねー。でも、疲れたからいったん休憩しようっと。